BLOGブログ
2016年03月11日
住宅ローンとマイナス金利の関係
皆様こんばんは井草です。
今回はマイナス金利に関する豆知識をご紹介いたします。
マイナス金利 編その1
マイナス金利とは?
マイナス金利とはいったいどんなものなのか確認しておきましょう。マイナス金利とはその名の通り「金利がマイナス」になることを意味します。今回の日銀が決定したマイナス金利の条件は▲0.1%です。仮に金利が年0.1%の円預金に100万円預けたとしたら1年後には利息が1,000円(わかりやすくする為に税金は無視します)で、合計で1,001,000円になります。 マイナス金利はその逆です。100万円預けても1年後に1,000円の利息(手数料)を支払うことになりますので、999,000円に目減りしてしまいます。これがマイナス金利です。つまり、お金を預けているにも関わらず、手数料を取られるという異常事態を生み出すことになります。
今回マイナス金利が適用されることが決定した日銀当預は、銀行が利用するものであって、私たち一般消費者が直接預け入れを行うことはありません。預金を集めた銀行が預け入れする為に日銀が用意しているものです。従って、中間に位置する銀行は、一般消費者である私たちに利息を払って、日銀にも利息(手数料)を払うことになります。この異常とも言える状態を政策的に作り出すのが、今回のマイナス金利の意味するところです。
マイナス金利が実行されると銀行はどのような動きをとらなければならないのか、それが今回のマイナス金利政策の重要なポイントであり、日銀・黒田総裁の狙いでもあります。通常、銀行は私たち一般消費者からお金を預かって、そのお金を誰かに貸したり、投資したりして収益を上げています。ただし、1億円の預金があったとして、1億円の貸出先が常に存在するわけではありませんので、一般的には、一定の資金(預金)を日銀の当座預金に預けておくことになります。通常時であれば、日銀に預け入れることによってある程度の利息を受け取れますので、それが収益源になります。つまり、通常の金利であれば、銀行は無理に貸出・融資先を探さなくても日銀当預に資金を預け入れることで、安定的な経営と資金コントロールが行えるわけです。ところが、今回のマイナス金利によって、日銀に預け入れても1円も入ってこないどころか逆に損失が発生してしまいますので、日銀に多くの資金を預け入れしておくわけにはいかず、銀行は貸出先・融資先を一生懸命探さなければ利益を保てない状態になります。その動きを銀行にとらせたい、つまり、民間企業や一般消費者(個人)に対して銀行からの融資という形でお金が回り、資金を得た企業や個人の新たな生産活動や消費が増えて、経済全体を活性化させる、それが今回のマイナス金利政策の一番の狙いです。
今回は分かりやすい内容を引用させて頂きましたが、群馬県での住宅ローンの引き下げについては3月は各銀行様子見な状況ですが、皆様がお手続きする頃には下がっているのではと予想しています。